2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『寂しさの行方』

いわゆる“見える”人に焦点を当てて、その心情を吐露させる展開である。怪談を愛好するが自身は霊感を持たない人間にとっては、ある意味興味津々、ただし決して理解しようがない世界でもあるわけで、非常に重い気分にさせる内容である。この作品は、そのよう…

『青い顔の男』

相当長い作品であるが、思いの外すんなりと読めた。文章が読みやすく、またストーリーそのものは長いが各エピソードがきちんと分けられているために、大きなストレスを感じなかったせいであるだろう。結構硬派なタイプの文であるが、重さを感じさせることは…