2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

関連書籍3連発

おもわず誰かに話したくなる!都市伝説 (TSUKASA MOOK 41)出版社/メーカー: 司書房発売日: 2007/04メディア: ムック クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る今回紹介する中では、もっとも従来のカテゴリーに近い内容を多数掲載している。 各都市伝説…

オフ会

昨日オフ会に参加。 名前を出していなかったため、いわゆるサプライズゲストの格好に。 しかし、ランカーの皆さんの熱いこと熱いこと。 やはり講評をやっていて良かったと思った。 まだまだ“新しい血”は出続けるのではないだろうか。 そして念願叶って加藤氏…

『関暁夫の都市伝説』

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第作者: 関暁夫出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2006/11/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 109回この商品を含むブログ (75件) を見るまず最初に、この本の著者である関暁夫氏が芸人であ…

『「超」怖い話 怪歴』

「超」怖い話 怪歴 (竹書房文庫)作者: 久田樹生出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2007/06/15メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るこの本を読み終えるまでに何度驚愕しただろうか。とにかく半端ではないレベルの怪談話、しかもそれ…

No.54

2月と5月に集中して28作品の応募。 大会最高得点の『逢魔』をはじめ、非常に質の高い作品がずらりと並んでいる。 この作者の印象は、一言でいえば「安定感」。 しっかりした筆力で丁寧に文章が書かれているので読みやすく、文章そのものの表現力や構成力…

No.50

2月から3月にかけて8作品の応募である。 特にエントリー1番など、初期に応募が集中している。 この作者の場合、一番まずいパターンが体験者のサイドストーリー的な部分にまで踏み込んでしまった内容の作品であると言える。 『ありがとう』『老けた』『質…

No.48

2月下旬から最終までぽつりぽつりと9作の応募。 この作者の特徴は、ことさらに恐怖を強調するわけでもなく、非常にあっさりとした雰囲気のある文章になっている点であろう。 ただし作品を読むと、これが悪い方に作用していると言える。 一番典型的な作品が…

【超−1/2007】最終日

今日で作者別の講評も終わり。 すでに推挙も終わっているので、これで今年の大会で出来ることはすべて終わりだ。 まだまだ楽しみ足りないと言えばそうかもしれないし、これ以上講評をし続けていたら実生活にも支障が出そうな気もする。 腹八分目で満足してお…

No.47

大会を通して満遍なく44作品、最多投稿者である。 また得点も1000点オーバーであるから、今大会の優等生の一人であることは誰もが認めるところである。 作者同定で作品を一覧して思ったことは、作者の取材力の凄さである。 特に神仏系の奇譚については…

No.46

5月のみの応募で12作品である。 短期間であるが、講評者の酷評を受けて、劇的ではないにせよかなり改善が出来たと思う。 最初に出された“服部さん夫妻”ネタだが、初めのうちは珍しいから点が付いていたが、結局ネタはかぶるし、怪異よりも夫婦の言動に焦…

No.45

全期間を通してぽつぽつと5作品を応募。 この作者のもっとも苦労した跡が伺えるのは、最後の締めの一文である。 ただ苦労した割にはあまりうまく成功したようには思えない(そうだから目立つ訳なのだが)。 『夜行』では肝からかなり乖離したエピソードで、…

No.44

2月から5月にかけて12作品の応募があった。 同定された作品を通読すると全体的に佳作が多く、良いものを持っている作者という印象が残る。 特に怪異の本質を見極めてきちんと文章を書こうとする姿勢が見え、それが成功しているケースが多いと思う。 しか…

No.43

3月末を中心に4作の応募。 正直なところを言うと、正統な怪談語りとは違う雰囲気を持っているという感想である。 例えば、『フネさん』でのアニメキャラクター連呼、『猫が見えるもの』での読みづらいまでの忠実な口調再現あたりは、センスの上で何かひと…

No.42

公開当初から最終まで断続的に9作の応募である。 この作者の場合、初回の『ともぐい』で袋叩きにあって、却ってそれがプラスに作用していると言える(講評者としてもホッとするところだ)。 作風は潔いぐらい徹底的に饒舌体にこだわる。 しかも『ともぐい』…

No.41

5月に3作品の応募。 3作同時に読むと、ネタの弱さ、文章の弱さが完全に露呈してしまっている。 終盤だから講評陣の評価が辛口になるという傾向を度外視しても、このレベルの作品ではほとんど勝負にならないだろう。 文章面でいえば、まず贅肉となっている…

No.37

またもや一筋縄ではいかない作者だ… 3月下旬から最終作まで7作の応募である。 最初がQR怪談、二番目が画像怪談と、正直、超破格の作品で登場しており、この2作品だけでも本当に得体のしれない(勿論良い意味で)という印象である。 しかも最終作で大会…

No.36

3月に3作品を一度に応募の様子。 3作同時に読んでみると、人物描写は結構いけるが、場景描写がそれについてこれていないという印象を持った。 人物の心理的な動きについては、『年末の決意』で深読み講評をさせていただいたほど、言外にまで登場人物の気…

No.34

2月と4月に計6作品を応募している。 自分の書いた講評を読めば読むほど、この作者の実像は大きくぶれてくる。 というより作者同定後に再読したが、それでもこの作者に関しては見えてくるものがない。 怪談巧者かと思うほど上手く怪異を処理している『ワン…

No.32

5月だけの応募で6作品である。 全体の印象としては、怪談話としてどうもしっくりこない点が挙げられる。 いわゆる会社の怪談に属する『癒し系?』『幻の…』『朝礼の前に』の3作品を見れば、間違いなく怪談話として洗練された内容ではないと言い切るのは容…

No.30

2月の同時期に3作品を応募したのみで途切れてしまっている。 この3作品はいずれもかなり毛色の違う印象を与えてくれる。 情念たっぷりの『見えない』、ノスタルジックな『石油ストーブの灯火』、実録風の『廃病院でのロケ』である。 受ける印象はそれぞれ…

No.28

大会期間中ほぼ満遍なく40作品を応募している。 数字だけを見ると、ほとんどの作品があまり高く点数を伸ばしているというように見えない。 むしろ、大量投稿にもかかわらず総合計も伸び悩んでいるという印象である。 この作者の問題点は文章に尽きると思う…

No.25

2月から4月上旬に掛けて30作の応募。 大問題作連発の初期から最終公開の『がんほどき』まで、よくぞここまでスキルアップしたと声を大にして言いたい。 2月中旬に立て続けに凡作が登場した時には間違いなく同一作者の暴走だと推測していたが、そこから…

No.24

結論から言ってしまうと、作品の完成度にムラがありすぎで、実力的によく解らない作者である。 文章技術に関しては、ある程度の長さの作品を書いてもストーリーとしての破綻が見られず、かなり書き慣れているという印象がある。 ところが、怪談話としての展…

No.20

大会前期にわたり断続的に13作品を応募している。 この作者の場合、最も注目すべきは量ではなく質である。 一話あたりの得点(ボーナスなし)が50点を超え、いわゆる命中率ではトップの成績を誇っている。 しかもラインナップを見ると、作品の形式・内容…

No.18

5月にまとめて9作である。 作者はいわゆる“怪談初心者”と推察できる。 『はさみうち』『橋の上の出来事』『絵』での怪異の解釈、『金縛り』『かなしばり』での怪異の扱いや展開はどれを取ってもジャンキーであるとは言い難いものがある。 (タイトルに『金…

No.17

4月から5月に書けて3作品を応募。 一言でいえば、ネタはありきたり、しかしジワリと印象に残る作品が書けると言うことだろう。 特にインパクトがあるわけでもないのだが、何となく思い出すこと出来る地味な作品である。 ただし地味ではあるが、これだけの…

No.13

2月と3月に1作ずつ、そして残り5作が最終盤に投稿されている。 全体的な印象は、怪異の肝を微妙に外している部分があるように見える点である。 特に長い作品になるほど、その傾向は強くなる。 的外れというわけではなく、それなりに強調する怪異はあるの…

No.12

2月に4作同時応募で完了してしまっている。 この作者の最大の特色は、体験者の主観目線が強烈ということに尽きる。 『オレンジ色のトレーナー』と『工場の女の子』は作者自身の体験ということで主観目線の説明がつくのであるが、意外だったのが残り2作品…

No.10

4月の3作を同時に出しただけで終了。 作品講評でも書いたが、とにかく“読ませる”という部分では大きな問題があった。 今後作品を公開することを続けようと思えば、この部分の修練は避けられないだろう。 ただし、作品のところどころで見受ける雰囲気は、何…

No.9

3月と4月に限定的に応募、作品数も13で多作というレベルではない。 だが、一つ一つの作品は非常に整えられたという印象が強い。 ある意味“玄人好み”であり、どうすれば読者が怪異のポイントに行き着けるかを明確に把握して書いているように感じる。 言う…