No.41

5月に3作品の応募。
3作同時に読むと、ネタの弱さ、文章の弱さが完全に露呈してしまっている。
終盤だから講評陣の評価が辛口になるという傾向を度外視しても、このレベルの作品ではほとんど勝負にならないだろう。
文章面でいえば、まず贅肉となっている部分を削ぎ落とさなければならない。
多分どの作品も、現在の半分程度の長さにおさめきることが出来るはずである。
ネタでいうと、怪異の本質を外しているというよりも、的を絞り切れていないという印象の方が強い。
文章を書く前に明確に書くポイントを持って臨まないと、書いている最中に肝がぶれだして取り留めのない内容に陥ってしまう。
実話体験談を書くから流れに沿って書けばいいということは絶対にない。
自分以外の読者を相手にして書くからには、やはり綿密な設計図が必要だということである。