2007-06-10から1日間の記事一覧

No.42

公開当初から最終まで断続的に9作の応募である。 この作者の場合、初回の『ともぐい』で袋叩きにあって、却ってそれがプラスに作用していると言える(講評者としてもホッとするところだ)。 作風は潔いぐらい徹底的に饒舌体にこだわる。 しかも『ともぐい』…

No.41

5月に3作品の応募。 3作同時に読むと、ネタの弱さ、文章の弱さが完全に露呈してしまっている。 終盤だから講評陣の評価が辛口になるという傾向を度外視しても、このレベルの作品ではほとんど勝負にならないだろう。 文章面でいえば、まず贅肉となっている…

No.37

またもや一筋縄ではいかない作者だ… 3月下旬から最終作まで7作の応募である。 最初がQR怪談、二番目が画像怪談と、正直、超破格の作品で登場しており、この2作品だけでも本当に得体のしれない(勿論良い意味で)という印象である。 しかも最終作で大会…

No.36

3月に3作品を一度に応募の様子。 3作同時に読んでみると、人物描写は結構いけるが、場景描写がそれについてこれていないという印象を持った。 人物の心理的な動きについては、『年末の決意』で深読み講評をさせていただいたほど、言外にまで登場人物の気…

No.34

2月と4月に計6作品を応募している。 自分の書いた講評を読めば読むほど、この作者の実像は大きくぶれてくる。 というより作者同定後に再読したが、それでもこの作者に関しては見えてくるものがない。 怪談巧者かと思うほど上手く怪異を処理している『ワン…