2007-06-12から1日間の記事一覧

No.47

大会を通して満遍なく44作品、最多投稿者である。 また得点も1000点オーバーであるから、今大会の優等生の一人であることは誰もが認めるところである。 作者同定で作品を一覧して思ったことは、作者の取材力の凄さである。 特に神仏系の奇譚については…

No.46

5月のみの応募で12作品である。 短期間であるが、講評者の酷評を受けて、劇的ではないにせよかなり改善が出来たと思う。 最初に出された“服部さん夫妻”ネタだが、初めのうちは珍しいから点が付いていたが、結局ネタはかぶるし、怪異よりも夫婦の言動に焦…

No.45

全期間を通してぽつぽつと5作品を応募。 この作者のもっとも苦労した跡が伺えるのは、最後の締めの一文である。 ただ苦労した割にはあまりうまく成功したようには思えない(そうだから目立つ訳なのだが)。 『夜行』では肝からかなり乖離したエピソードで、…

No.44

2月から5月にかけて12作品の応募があった。 同定された作品を通読すると全体的に佳作が多く、良いものを持っている作者という印象が残る。 特に怪異の本質を見極めてきちんと文章を書こうとする姿勢が見え、それが成功しているケースが多いと思う。 しか…

No.43

3月末を中心に4作の応募。 正直なところを言うと、正統な怪談語りとは違う雰囲気を持っているという感想である。 例えば、『フネさん』でのアニメキャラクター連呼、『猫が見えるもの』での読みづらいまでの忠実な口調再現あたりは、センスの上で何かひと…