2007-06-08から1日間の記事一覧

No.18

5月にまとめて9作である。 作者はいわゆる“怪談初心者”と推察できる。 『はさみうち』『橋の上の出来事』『絵』での怪異の解釈、『金縛り』『かなしばり』での怪異の扱いや展開はどれを取ってもジャンキーであるとは言い難いものがある。 (タイトルに『金…

No.17

4月から5月に書けて3作品を応募。 一言でいえば、ネタはありきたり、しかしジワリと印象に残る作品が書けると言うことだろう。 特にインパクトがあるわけでもないのだが、何となく思い出すこと出来る地味な作品である。 ただし地味ではあるが、これだけの…

No.13

2月と3月に1作ずつ、そして残り5作が最終盤に投稿されている。 全体的な印象は、怪異の肝を微妙に外している部分があるように見える点である。 特に長い作品になるほど、その傾向は強くなる。 的外れというわけではなく、それなりに強調する怪異はあるの…

No.12

2月に4作同時応募で完了してしまっている。 この作者の最大の特色は、体験者の主観目線が強烈ということに尽きる。 『オレンジ色のトレーナー』と『工場の女の子』は作者自身の体験ということで主観目線の説明がつくのであるが、意外だったのが残り2作品…

No.10

4月の3作を同時に出しただけで終了。 作品講評でも書いたが、とにかく“読ませる”という部分では大きな問題があった。 今後作品を公開することを続けようと思えば、この部分の修練は避けられないだろう。 ただし、作品のところどころで見受ける雰囲気は、何…

No.9

3月と4月に限定的に応募、作品数も13で多作というレベルではない。 だが、一つ一つの作品は非常に整えられたという印象が強い。 ある意味“玄人好み”であり、どうすれば読者が怪異のポイントに行き着けるかを明確に把握して書いているように感じる。 言う…

No.8

今回の最多得点者であり、42編の作品をほぼ全時期にわたって投稿している。 いわば、数字の上では“化け物”クラスの出来であると言っていいと思う。 実際100点オーバーの『赤い手』があり、トータルでマイナス評価となった作品もない。 またタイトルを並…