2007-03-23から1日間の記事一覧

【−4】配達先

廃墟同然の集合住宅から注文があり、バイトの子がそこへ配達しとんでもない怪異に遭遇する話は、時々見かけるストーリーである。 この作品もそれらの先例と全く同じ展開を見せている。 だが決定的に違うのは、体験者が見紛うことのないあやかしに遭遇してい…

【+2】迷い手

一つずつの怪異は大したものではないが、同じ怪異が複数の証言を得て積み重ねられた時、なかなかのネタになり得るというお手本のような作品である。 はっきり言ってしまえば、この怪異の中の1エピソードだけであれば、多分評点はマイナスになっていたと思う…

【−3】避難訓練

“実話怪談”と称するにはリアリティに欠ける部分があると判断する。 それを最も感じるのは、“学校”という公の場で起こった“事故”であるにもかかわらず、後日談が非常に曖昧である部分であろう。 特に副担任という立場の体験者が、生徒の安否(状況から考えて…