2008-04-28から1日間の記事一覧

【−2】見る男、連れ女

連作のフィナーレを飾るだろう作品であるが、この大会の主旨である単独作という評価でみれば、まさしく“詰め込みすぎ”という感想しか出てこない。 広瀬君の“見え方”などは、心霊に関する研究をしている者からすれば実に興味深い記述の連続であり、個人的には…

【−1】慣れ

“慣れる”という現象の一番怖いところは、異常な状況であるにもかかわらず、それが当たり前のようにしか思えていないという心理を持つことである。 この作品の場合、書かれている内容と同時に、記述そのものにも“慣れ”が生じているのではないかという印象を持…

【−1】ズーイズーイ

体験者自身が、そのあやかしについて明確に目撃できていないという印象が強く残った。 水中のUMAの目撃という場合、水面に出てきたコブとかの目撃でないと信憑性は低くなると思うし、体長2メートル程度の影だけではUMAとして特筆できるようなレベルで…