2010-02-25から1日間の記事一覧

【−2】写真の子

写真の中味が刻々と変化する怪異としてはかなり極端な変化が見られるために、興味深い怪異であるという印象であるが、あまりにも情報が削られてしまっているために、何か話半分という気分にさせられた。 日比谷公園で撮られた写真というかなり具体的な言葉が…

【0】錯視

“気付き”という部分に焦点を当てて書こうとしていることは理解できるのであるが、いかんせん、作為的すぎて逆に分かりづらさの方が先に出てしまっていると言える。 巨大な人がこちらに向かって移動しているのを表現しようとして“錯視”の原理を応用した書き方…

【−1】守り神

名前の連呼であったり、前置きが長いなどの文章的な問題もあるが、それよりも非常に気になったのは、怪異の客観性の裏付けがほとんどないという点である。 具体的に言えば、新聞受けからのぞき込んでいた爺さんと、夢に出てきた老人が“同一人物”であったとい…

【−1】へんなおじさん

小ネタとしてはまとまっているとは思うものの、やはり目撃談としてはやや具体性を欠く内容になっているという印象である。 特にあやかしであるものをはっきりと見ているはずなので、その部分のディテールがもう少しないと、リアルなイメージというものを提示…

【−1】会える

第一印象としては、何か凄い内容のような気がするのだが、非常にあっさりと書かれているために違和感にも似た、腑に落ちない部分があった。 まず“ふと思い出しただけでその人物と会うことが出来る”という部分であるが、そのような体験の頻度や回数が明確でな…