『携帯都市伝説』
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2007/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
タイトルに“携帯”という名前が冠されているが、実際に携帯電話に関係するのは、最初のトピックである“怪人アンサー”だけである。それ以外の内容については別に携帯電話でなければならないというものでもなく、各トピックの最後の決めゼリフのために取って付けたという感が強い。おそらく都市伝説の匿名性を強調するために携帯メールによる流布をイメージしたものだと思うのであるが、とにかく大きくすべってしまっている。それなりに頑張って工夫しているのであるが、内容的に携帯メールで流布しそうな話ではないのである。「看板に偽りあり」とまでは言わないが、これが一番イタイところである。
ネタについても、正直なところ、ほとんどが既出のものであり、取りたてて目を引くようなものがなかった。また説明自体もネット上で解説されている域を超え出るものがない。要するに定価に見合うだけのものがない、厳しく言えば「買って損したぞ」と憤る人が多数存在するのではというレベルである。まあ、ヒット作の続編には“二匹目のドジョウはいない”という定説通りの展開だったわけである。