来年の予想

◆【予言・予知】が流行
政治や経済が不安定になると流行るのが【予言・予知】。今年の後半あたりから徐々にその傾向が出始めている。それから“あの日”まで5年を切ったから、こちらの方もまた取りざたされるのでは。

◆【都市伝説】は後退
今年ブームだった都市伝説は、やはりネタ切れの感が強い。いわゆる芸能ゴシップや犯罪・事件のネタカテゴリーに吸収される可能性が大きい。一応ブーム収束の方向で。

◆【怪談・妖怪】は堅調あるいはブレイク
怪談の方は“実話”も“文芸”も問わず、常連組にプラスして、ネットで公開→審査→傑作選刊行というパターンが定着。いわゆる“虎の穴”方式によって供給源が拡大している感が強い。大化けする人材があれば地殻変動が起こる可能性がある(それほどの高確率ではないが)。妖怪の方は良くも悪くも堅調。御大を頂点とするヒエラルキーが護持される見込み。ただそろそろ何が起こるか分からない時期にさしかかってきた気配も…。とにかく“若手”の高年齢化が気になる。

◆【UFO】は微妙
政界までも巻き込んだトピックになったが、内閣改造もあるし、果たして進展はあるのか…。個人的にはどうでもいいジャンルなので、どうなっても困らない。

◆【UMA】は一段落
今年1年に刊行された本が多すぎたような気もする。ということで一段落。ただしこちらも不確定要素(例えばツチノコが捕獲されるなどの突発的事件)があるので油断ならない。

◆【大御所】は精力的に
今年一番目だったのが並木伸一郎氏。竹のコンビニ本レベルから学研のハードカバーまで、とにかく各ジャンルを出しまくった感がある。ネタの量から考えると、来年もまだいけるのではないだろうか(ただしネタかぶりは覚悟)。

◆【スピリチュアル】は相変わらず
社会全体が精神的に疲弊している限り、この種の需要は減らない。江原・三輪コンビがなくとも、新しい人材がマスコミによって補充されるだろう。しかしながらオカルト的要素はどんどん薄くなる一方になることは間違いない。


…というわけで、思いつくまま書いてみた。いったいどれだけのことが当たるやら。
ちなみに来年の私であるが、今年の秋以降極端に書評が減ってしまい、内心忸怩たる思いが強いので、できるだけコンスタントな更新を心掛けたい。目標は100冊としておきたい。
【超−1】があれば、またバリバリと仕事をさせていただく予定(ないと、上に書いた予想が当たらないので、是非とも)。

では、来年も『幽鬼の源』は続きます。