買った本2009.8

これで今年の“書き入れ時”はほぼ集結ということになるだろう。
あとは短評形式で書評をやりつつ、『怪談文芸ハンドブック』の[Q&A]に全力でこたえるエントリー記事も早めに挙げておきたいところである。
この[Q&A]も色々と考えれば考えるほど実に面白いものを感じるし、自分の怪談観を叩き直すのにはもってこいの印象が強い。ただ、よくよく考えてみると若かりし頃に傾倒してた『幻想文学』の主幹を相手に読み解きをしているのだから、ある意味真っ向反対という意見は“実話怪談”に関する内容以外殆どでてこないような気がする。言うならば東氏のコンセプトに従ってこのジャンルを俯瞰し続けてきたわけだし、それを拠り所として自分の見方が形成されてきているのだから、どうしても亜流の意見が多くなってしまうような気もする。
例えば、怪奇・恐怖・幻想・怪談に関する東氏の感覚的定義付けを読んだ瞬間、我が意を得たりと喜ぶのであるが、ところがこの個人的認識が果たして自分なりの意見であるのか、それともかつて読み耽っていた『幻想文学』によって醸成された意識なのかが判然としない。改めて彼人に対する畏敬の念を感じざるを得ないところである。

『図解雑学 日本の妖怪』
『妖怪を科学する!』
『コメカミ草子 串刺し』
暁斎百鬼画談』
『文豪てのひら怪談
『現代百物語』
『幕末明治 百物語』
岡本綺堂 怪談選集』
『妖奇怪談全集』
『怪奇報道写真ファイル』
『人はなぜ恐怖するのか?』
『怪談異譚』
『黒い百物語』
『恐怖箱 赤蜻蛉』
『日本の怪談話』
『阿波の狸の話』
『両面の鬼神 飛騨の宿儺伝承の謎』
『世界ミステリー画像2』

これに講談社の『週刊 世界の不思議』が現在25冊揃っているから、とりあえず今年もこの手の本を100冊以上購入したことになる。相変わらず“病膏肓に入っている”ということだろう。