2007-05-28から1日間の記事一覧

【0】ぬるざら

結局のところ、肝である怪異の存在に費やす文と、その周辺を固める怪しげな状況に費やす文とのバランスが非常に悪いという印象である。 宿の怪しく且つ異常な雰囲気を書かなければ怪異が浮き上がることになるだろうし、かといって大仰に書きすぎると、多くの…

【+2】壺

壺があやかしの原因であることは明瞭なのだが、その因果を見極めることは不可能である。 仕事場に現れた老人のあやかしは壺と関係のある人物であり、壺を傘立てにしてなおかつ無造作に扱われたために出てきたと想像するのは容易である。 しかし壺と老人の関…

【+3】手形

とにかく文章が青い。 一生懸命事実を書こうとしているのだが、起こった出来事の全てを文章の中に詰め込もうとしているために、とても読みにくい文章になってしまっている。 まさに情報に溺れるという印象である。 次々と起こる怪異から逸脱するようない余計…