2011-02-20から1日間の記事一覧

『鬼』

怪異の本質を完全に見誤ったまま構成を展開したために、非常に歯切れの悪い内容になってしまっている。 この作品の怪異の中心は“鬼の目撃”に他ならないのであるが、タイトルと冒頭の部分で全てネタばらしをしてしまっている。ここまで見事に結末をばらしてし…

『パロパロ爺さん』

遭遇した怪異そのものはなかなか興味深いものがあるし、希少性も高い。しかしそれをどのように見せるかという点において、完全に“怪談”の情趣を逸脱してしまった。 元々このような“怪人”の目撃談が、いわゆる“現代妖怪”の範疇において“都市伝説”の一種という…