凄いと言えば凄いし、大したことがないと言えば大したことがない。
ある意味、実話らしい実話と言うべきネタ内容である。
怒りによって物を破壊する能力が恐怖の対象であることは確かであるが、その破壊した物が乾麺なのだから、少々締まりがない。
この変なギャップが、この作品の面白いところであり、また限界でもあるだろう。
話の展開はうまく肝をはぐらかすように進めており、最後の段階まで何が起こるのか隠し続けることに成功している。
評点こそ低いが、“実話怪談”として完成度の高い作品であると思う。
他の作品と一緒に並んだ時に一番持ち味を発揮することの出来る、アクセントのある作品だろう。
