2007-02-27から1日間の記事一覧

【+2】万力

次々ととんでもない怪異が続き、それを時系列的に描写した内容である。 書き方の手法としては正攻法であり、特別奇を衒ったところもなく、真面目に書いているという印象である。 怪異の一つひとつが異常性の高いものなので、あまり凝ったことをしなくても十…

【+1】虹色

非常に評点のつけにくい作品である。 普通の“1ページ怪談”と印象が違うのが、黒い虹の存在が個人的な一回性の強い体験ではなく、“村全体”の日常的体験として書かれている点である。 この特異性が作品全体の印象を微妙なものにさせていると思う。 黒い虹を“…

【+2】つまみ食い

すれ違った人に霊体が張りつくようにくっついているのを目撃する話は、それこそありきたりの内容である。 だがこの作品では、霊の声と共にアイスクリームが消失するという奇怪な現象が起こっている。 この不思議な現象によって、格段に価値のある内容に仕上…

【+2】乾麺

凄いと言えば凄いし、大したことがないと言えば大したことがない。 ある意味、実話らしい実話と言うべきネタ内容である。 怒りによって物を破壊する能力が恐怖の対象であることは確かであるが、その破壊した物が乾麺なのだから、少々締まりがない。 この変な…