2007-05-26から1日間の記事一覧

【0】リフレイン

電話怪談の王道というべき作品である。 この作品の怪異の肝は、掛かってきた電話の主の異常性であるだろう。 電話の主が霊であろうが、生身の人間であろうが、無機質な言葉の繰り返しをするというのは体験者にとってはかなりの怖さがある。 その言葉自体が何…

【+1】んもー

先に書いておくと、この作品の完成度は非常に高い。 “あったること”であるのだが、それにしても見事なぐらいきれいなオチであるとしか言いようがない。 あまりにもストレートすぎるぐらいベタな展開である。 ある意味、作者がいじりようがないほどの内容であ…

【0】同士

シチュエーションを考えると非常に面白いものを感じさせてくれる。 偶然“見える”人同士が遭遇し、お互いがあやかしを見てビビっているという光景は、まさにありそうでなかなかお目にかかれないものだと思った。 しかしこの作品ではこれだけの話で終わってい…

【+1】なにも見てない

警備員ネタとしてはまさに王道中の王道。 出てきたあやかしも含めて、これ以上ないほど平均的な怪異譚である。 作者もそれを意識してか、かなり書き方に工夫をしているという印象である。 謎の女(結局は霊体なのだが)を生身の不審者と思い込んで追いかけて…

【+3】神対決

某歌舞伎役者がテレビドラマに出演した際、他の役者と比べてあまりに仰々しい演技をやってしまったために酷評されていた話を思い出した。 この作品も“実話怪談”という土俵上では異色の雰囲気を持つものという印象である。 それを許容範囲とするか、あるいは…