2008-03-29から1日間の記事一覧

【0】内にて備える

“岡崎さん”と“兄の首の傷”から、以前の投稿作『敵味方関係』のサイドストーリーとみなして良いだろう。 その想定を加味して評すると、それなりに怪異の面白さというものが湧いてくる。 しかし、単独の作品として読んだ場合、守護霊(これも父親の一言だけで…

【+1】びっくりするでぇ

民俗学的見地から書かれたエッセイとして評価するならば、かなり面白いと感じるのであるが、“怪談”として読むと構成面でマイナスとなる部分がある。 この作品の怪異の肝となるのは、墓石とは知らずに踏みつけた親戚の子供達が見た夢の内容と、それに合致する…

【+2】河童

妖怪目撃談としては、なかなかいい作品であると思う。 遠賀川という、さもありなんという地名が書かれているのが特にいい。 この地名だけでも、十分貴重な体験であると言ってもいいかもしれない。 しかし惜しいのは、この目撃された河童があまりにも典型的す…