2009-02-19から1日間の記事一覧

【−6】巣くわれて

結論から言ってしまうと、この作品には超常的な怪異と認められる内容が全くない。 同じ通りに面していても繁盛している店もあれば、そうでない店もある(しかも小売販売店と飲食店という異なるカテゴリーの店で単純比較されてもピンとくるものが全然ない)。…

【−2】42

起こっている怪異については、申し分ないほど充実した(?)内容になっている。 42についての符丁も単なる偶然では済まされないほどの回数になっているので、小粒ながら怪異であると認識出来るレベルにまでなっていると思うし、壁から出てくる血も目の錯覚と…

【+2】呼び声

淡々とした筆致で書くことによって、却って恐怖を浮かび上がらせることに成功した作品であろう。 特に劇的な場面はないにせよ、子供の異常行動から一気にあやかしの肝へ移行する展開は薄ら寒い恐怖を感じさせるものであると言える。 また冷蔵庫から聞こえて…