2010-03-06から1日間の記事一覧

【−2】川面を

全ての点において平凡すぎるために、評価はかなりマイナスとさせていただいた。 あやかしの目撃談ということであるが、発光体というのであればやはりインパクトは弱いと思うし、大きさが“畳半分”であっても希少性の面ではあまり変わり映えがしないレベルであ…

【+2】覗く

連続的に起こる怪異としてはなかなか気味悪い内容のものであると思うし、書き手もその薄気味悪さと禍々しさを提示することを目的としてストーリーを展開しているのがよく解る。 あやかしそのものが、赤い振袖に“市松人形がゲラゲラと笑った”ような直球ど真ん…

【−3】そんなところで何を

言葉の取捨選択によって状況の印象が一変してしまうことがあるが、この作品はまさにこの部分でのミスが命取りとなってしまっている。 最も致命的なのが、最後の行にある“そのまま姿を消してしまった”という文言である。 この言葉は、あやかしの消え方という…