2011-03-12から1日間の記事一覧

『黒い男』

気を緩めると自分の左側に現れる“黒い男”の存在も怪異であるが、やはりクライマックスと言えるのは、天井にまで飛沫が飛んでいったという最後の場面である。2階の吹き抜け天井にまで“しずくがポタポタと落ちる”ほどの大量の紅茶が飛んでいったという現象は…

『ドアの鍵』

ドアの鍵が勝手に閉まってしまったという内容なのであるが、果たしてこれを怪異とするかは甚だ疑問、というよりもほとんど合理的な解釈が成り立つわけで、これを怪異とみなすこと自体がかなりの思い込みではないかという意見である。 古いアパートで、立て付…

『掴む』

怪異のポイントになる部分が2箇所。そのどちらかにウエイトを置く必要があったのだが、いずれにも比重が掛かってインパクトが拡散してしまった感が強い。そのために何となく締まりが悪い終わり方になってしまっている。 怪異を最も強烈に印象付ける内容は、…