【−４】私はここ

超−１

ストーリーとしては完全にあらすじのみ、事実関係だけが理解できる程度の削り方である。
これでは怪異を表したものであったとしても、恐怖云々を感じる以前のレベルである。
まさに箇条書きのプロットメモ以外の何ものでもない。
“怪談”というジャンルから考慮すれば、ほとんど体裁の整っていないものを読まされたという印象しかない。
しかも情報量に関しても必要最小限度だけが提示されているだけであり、これだけの内容であれば、いわゆる学術的なデータとしても不完全のそしりを免れ得ないところであるだろう。
おそらく作者が内容を削ったというよりも、これだけの話しか知らなかったというのが真相に近いのではないかと推測する（又聞き程度、あるいは間接的伝聞程度の内容をまとめただけなのだろう）。
心霊写真と死体が見つかった場所の因果関係が読みとれるので、最悪の評点だけはつけなかったが、怪談としては全く評価できないレベルであると駄目押ししておきたい。