2007-03-31から1日間の記事一覧

【+3】岡持ち

不条理という以上にシュールなシチュエーションの怪異である。 こういう手のネタの場合、作者はどうしても“笑い”の方に走ってしまい勝ちなのであるが、この作品では“あったること”の表現に専念することでひと味違ったインパクトを与えている。 笑うに笑えな…

【+3】暗黙の了解

霊と人間がコミュニケーションが取れるのかという問題があるが、普段は見えるはずもない人が特定の霊だけ見える場合はいわゆる“波長が合っている”ということで、人間同士のように双方向にスムーズにはいかないにせよコミュニケーションは可能であるという見…

【−1】腕試し

一般の人間がなかなか認知できない能力を持っているという人に出くわすと、やたらその人の能力を試してみたくなるものである。 怪談で言えば“見える”人がどれだけ見えているのか、こういう世界にのめり込んでいる連中ほどそれを客観的に“実験”してみたくなる…

【+3】のんべ魂

ストーリーとしてはまっすぐ一直線という感じで、何のひねりもなく、最後のオチまで見通せるレベルの作品である。 普通の怪談話であれば、決して手の内を見せずに最後に一気に想像のつかない結末を提示する方が高品質であるという認識である。 だがこの作品…