2008-04-24から1日間の記事一覧

【−4】想い砂

最低限度の怪異はあるものの、タイトルを含めて作品全体に統一感がなく、かなり破綻した状態であると判断したので厳しい評点とさせていただいた。 おそらく推測するに、作者としては両親のなれそめの不思議な縁を書きたかったのだと思うのであるが、そこに白…

【+2】きっかけ

この作品も無駄に長いという印象。 怪異の内容についてはかなりインパクトもあり、体験内容から考えても、それなりの長さになることは納得がいく。 だが、起こった出来事一つ一つに対して描写・説明・体験者の動きと克明に書きすぎているために、読んでいる…

【+2】順番待ち

不条理性の高い“投げっぱなし怪談”である。 怪異そのものは、書き方を間違えると、本当に取るに足らないものになってしまいそうな感じなのだが、作者が非常に巧妙なリードをしており、なかなか味のある作品になっていると思う。 行列を作っている霊の描写で…

【−4】帰宅まで

まさにプチ“浦島太郎”現象が起こってしまったという怪異であるが、致命的な問題点がある。 まず、体験者達が直前まで酒を飲んでいたという事実が書かれている点。 どこまで酔っているかは不明であるが、この前提がある限り、信憑性は相当あやしいと思って読…